入学まで、まだまだ時間があります。そして、夏休みのこの機会にこそ始めておけば、安心して入学を迎えられたり、入学後に大きく困ることが減ることがあります。
何回かにわけてシリーズでお届けいたします。
さて、入学に関して、「楽しみ」と言う声と、「心配」という声にはっきり分かれるものがあます。それは、“給食”です。
偏食やアレルギーがあるお子さんは、大変気にかかっていることかと思います。
給食が原因で学校を渋るということもあるくらいです。昔と違い、完食に重きを置いて指導はしていないにもら関わらず、一定数まだいます。
また、食事のマナーはお家の様子が特にあらわれます。
と言うわけで、第一回目は、給食に関して、この夏からはじめておくとよいことをお伝えいたします。
給食に向けて今からはじめること
1 出されたものは食べるという感覚を身につける
昔と違い、給食時間では残すことも当たり前のようになっています。
しかし、お箸を置いていたり、お喋りばかりして時間が過ぎるのを待っている子も増えています。
最後まで食べきる子の方が、時間を気にして、お喋りをやめてかけこむ姿が見られるます。
残すのは仕方ありません。しかし、食べる気がなく騒いでいる姿は、はっきり言ってしまえば、お行儀が悪いですね。
また、いつも食べきる子は、苦手なものがないわけではないのです。苦手なものにも挑戦しているのです。それは、普段のお家での食事が反映されています。
よくあるのが、「給食で食べれられるようになったら」と、学校給食で食育を求めるものです。今の時代、それはあまり期待しない方がよいです。
もちろん、みんなと食べることで頑張って食べれらるということもあります。しかし、明らかに、苦手なものを食べる習慣がない子に、今の学校給食の指導では無理です。
苦手な食べ物があってもよいのです。しかし、“あれも嫌”“これも嫌”、食べるものがない状態の給食は、もはや、給食時間ではありません。暇つぶし時間となります。
出されたものは食べようとするスタンスでお家で指導されていれば、学校でも食べようとします。その結果、食べられなくてもそれは仕方ないことです。その場合、見ていてもよくわかります。
また、ほじくり返して残す子もいます。食べる気もないけれど、とりあえずほじくってみるというパターンです。
残す時には、せめて綺麗に残すようにというのも一つのマナーとして教えてあげるとよいでしょう。
2 箸を使い食事のマナーを身につける
スプーンセットを持って来る子もいます。スプーンがあると、どうしても、それを手にとってしまいます。
お家でも箸を常に使っておきましょう。矯正箸は、教えにくい正しい持ち方を、強制的にマスターさせてくれます。お家ではそれを使い、園では普通の箸を使うというようにして、毎日練習すれば、かなり上達するかと思います。
また、マナーは箸だけてはありません。
・肘をつかない
・片足を立てない
・茶碗を持つ
など、普段の様子が全て給食で出ています。お家で今から気をつけていきましょう。
食事のマナーは、今から身につけておいて損はありません。小さいうちから教えておくべき一つですね。
また、マナーとは、少し離れるかもしれませんが、果物の皮をむいたり、袋を切ったりできない子もいます。
今は、生物の果物が出る学校は少ないのかもしれませんが、例えば、夏みかんの薄皮などがむけない子が多いです。
ジャムの袋を切れますか?自分の分は自分でします。そういったところで困らないように、今から、自分のものは自分でする習慣をつけていきましょう。
3 アレルギーで食べたらだめなものは自分でアンテナをはる
給食で一番心配なことが、アレルギーです。
アレルギーがあり、除去食になるだろうお子さんは、自分が食べたらダメなものを把握し、そのことの大切さをしっかりと教えておきましょう。
除去食があった場合、担任はとても気を遣います。
お家の方は大変かもしれませんが、お弁当持参の方がまだ安心です。できる限り一緒のものを食べさせてあげたいという気持ちは承知ですが、命にはかえられないからです。
除去食の場合はそれに安心せずに、しっかり自分で理解できるようにさせておきます。
例えば、
「これ、〇〇入ってない?」
「これって食べていいの?」
など、低学年でもしっかりと自分で言ってくる子もいます。そういった場合は栄養教諭などに再度確認をとり、食べても大丈夫なことを伝えます。
こういった子は安心です。大抵、お家の方が徹底して小さい頃から指導していることが伝わります。自分の身を自分で守るという意識が伝わってくるのです。
たまに、意識が低いなと感じる子がいます。何かの間違えで口に入らないか心配です。
これは、年齢ではありません。
小さい内から、食を気をつることの大切さ、命を守るということについてしっかりとお話しておきましょう。
また、アレルギーとは違うのですが、口にしてはいけないわけではないが、腸閉塞などで少し避けた方がいいという場合、担任としては不安です。除去でもないものを配膳中に把握しきれないのです。ですので、そういった場合は、自分でできるので残させて欲しい旨だけを伝えておきましょう。
「少しは食べられる」「ちょっとずつ食べている」というのは、やはり困ってしまいます。
給食で練習されては困るのです。何かあってはいけないからです。ほとんど大丈夫という意味でおっしゃってらいるのかもしれませんが、基本ら除去食がある場合は、「除去」か「そうでないか」というように考えておくとよいです。
命に関わることですので、学校側も担任も必死です。お家の方も軽く考えて言うのは控えましょう。
給食に向けての3選は、できているご家庭も多いかと思いますが、すぐにできることでもないので、まだのご家庭は今からでもはじめておくとよいでしょう。
そして、少しでも給食が楽しみになったらいいですね☺️