ぴかぴかの1年生 先生の視点から

遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

懇談会の心構え

夏休みに入る前に懇談会がある学校は多いかと思います。その頃には成績が決まっている、もしくは、決まりかけです。

お家の方から聞くというよりも、先生から学校生活の様子を話してもらうという感じです。

「心構え」と言うと大袈裟なようですが、短い時間の懇談会を有意義にしていただきたいです。

 

1  聞かれて困ること

保護者の方に聞かれて困ることは、休み時間の様子です。

「誰と過ごしていますか?」

特に、1年生のこの時期では、固定した仲良しの子がいる場合もありますが、ころころ変わる子も多いです。また、一緒にいるように見えて、それぞれのことをしているということもあります。

休み時間がきたら、それぞれが、思い思いで飛び出していくので、誰が誰と何をしているのか把握できないのです。

誰と過ごしていますか?と尋ねられたら、見たことがある一場面しか話すことしかできないのです。

教室で一人黙々と絵を描いているというようなことは、お話できます。すると、また、それはそれで心配されます。しかし、黙々と一人で集中でるものがあることは素晴らしいことです。

友達関係が築きにくそうであれば、学習中の友達とのやり取りの中でわかるので、お伝えすることができます。ですので、「休み時間に誰と過ごした🟰友達がいるか」ということで、気になさるのでしょうが、そこを心配するよりも、友達関係をうまく築けそうかということの方が大事なように感じます。

 

2  耳を傾けて受け入れる

①学習面

学習面の話で、あっさり終われば、できているということです。可もなく不可もなくとも言えます。それでよいのです。1年生1学期は入門期ですので、できていたら合格です。

それよりも心配なのは、「算数の数が、、、」「文の読み取りが、、、」など、話が出た場合です。1年生1学期の学習でひっかかる(△)ということは、しんどいと思ってもらった方がよいです。

「△はないです」と保護者に伝えると、「1年生でついていたらね〜」と笑いながらおっしゃられる方もいますが、現に付く子はいます。

△が付く方にとっては、厳しいことを突きつけられているかと思います。しかし、今できること、早くに手立てをうってあげることを逃してほしくないので、今回も、敢えてずばりとお伝えしています。

学習に関しては、後になればなるほど、つらいです。状況は悪くなります。先生は、濁しながら、やんわりとお話されるかもしれませんが、積極的に受け入れて、意見をどんどん聞いてみましょう。そうすると、先生の方から何か提案されるかもしれません。しかし、先生がやんわりと話した時に、スルーしたり、拒否すると、それ以上言ってくれなくなるかもしれません。お子さんの状況を受け止められないと思われ、手立てや提案を呑み込まれるかもしれないのです。それでは、本当に大切なこと、時期を逃してしまうのです。

子どもの学習する権利を、親が握ってしまっていると感じることが多々あります。お子さんに合った学習をお家の方が拒否すれば、お子さんがその権利を受けられないのです。つまり、小さな子どもにとって、選択権がないのです。本当に可哀想に思えます。責任を持って、考えていただきたいです。強い言い方になりましたが、現状、お家の方の意識の差で、受けられる支援に差が出てしまっているので、きちんとお伝えしたかったのです。

②生活面

生活面で、問題があったとらしても、特にはっきりしたことが掴めていない状態で、お家の方にお話することはありません。確たるエピソードですね。

学習面では、テストの点数などでお家の方に納得してもらう材料があります。しかし、それですら、拒否される方もおれます。ですので、生活面での問題点は、尚更、示すことのできる材料がなければならないのです。

「給食を残す」「忘れ物をする」などは、お家の方も心あたりがあるので、そういう内容はあっさりお伝えできます。今後、忘れ物がないように見てほしいという思いをこめています。(1年生の忘れ物はお家の方の忘れ物のようなものです😅)

・友達に意地悪している

・お家の方が、友達に〇〇されているようだと訴えてるが、本当は本人がしかけている

・物を隠している

など、“陰”に感じる内容は受け入れ難く、材料を集めた上で、言い方に配慮してお伝えしています。

ですので、このような話が出た時には、考え抜かれて話されているので、抵抗せずに、素直に受け止めていきましょう。そうしなければ、今後につながりません。お家の方の姿が、子どもに反映されるのです。

 

 

あれ?これだけ?と思われた方は、それでよいのです👍

何か課題が見たかった方、今、わかってよかったのです。

短時間の懇談会ですが、人によっては結構重要です。