ぴかぴかの1年生 先生の視点から

どの学年でも、そしてお家の方もみんなその年の1年生です。遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

成績表をもらって 子どもへの対応どうする?②

成績表を見てびっくり!

もしくは、あー、、、やはりか、、、

というお家の方もおられることでしょう。

しかし、お家の方以上にへこんでいるのは、やはりお子さんではないでしょうか。

 

前提として、成績が普通、つまり、

5段階で3

3段階で2

のお子さんはへこむ必要はないことを教えてあげましょう。

それで、十分であることを伝えてあげるのです。

その上で、前回お伝えしたように、苦手なところを今後に向けて補っておくとよいでしょう。

 

また、よくあるのが、よかったけれど下がった場合です。

今後も上下はあります。へこむこともあるかもしへませんが、そんなことは気にする必要がないことを伝えてあげることが大事ですね。

そうしないと、完璧を追い続けて苦しくなりますね。

よーし、やってやるぞー🔥と、それが励みになるのもいいですね!

ちょこっとしたおいしいものでも食べて、気分をかえましょう😃

 

さて、ここからが本題です。

平均よりも下の場合、頑張っていたなら尚更、いくら次頑張ればいいと励ましても、やはり落ち込みますよね。

もしくは、学年が上がると、もういいねん!と、諦めや投げやり、当たり前になっているかもしれません。

ここは、もちろんフォローの声かけが大切ですが、同時に、底上げをしてあげることが必要ですね。

 

しかし、やみくもにやればよいというわけではありません。

特に積み重ねが必要となる算数と国語、今回はその中でも算数に絞ってお伝えします。

1  1年生の問題から解いていく

薄いドリルか、教科書の後ろに問題が付いていれば、それでもよいです。

低学年

復習という感じですね。

一緒に付いて、自分で解けるか見てみてください。

⚫︎問題文を読むのがたどたどしい

⇨・音読の練習を繰り返す

    ・まとまりで読めるように言葉(文節)ごとに線(/)を入れる

 

⚫︎手をつかっている

⇨・ブロックなどを使って計算の仕組みを復習する(教科書を読み返して、同じことをしてみる)

    ・計算カードを覚えるまで、ことあるごとに練習する

 

⚫︎文章題の意味が理解できない

⇨・本物を使って自分で操作する(できるだけ問題と同じ物がよいです)

   →ブロックやおはじきを自分で操作する

   →自分で簡単な絵に書く

    →絵ではなく○などに置き換えて自分で書く (どのような書き方になるかは、教科書をお手本にすればよいです)

順にステップアップしていきましょう。

慌てて、○にする必要はありません。お子さんがわかるものが一番です。

中学年、高学年

1年生?!それはさすがに!!

と、思われるかもしれません。

プライドもあるでしょう。

しかし、1年生の問題も、しっかりと繋がっているのです。

また、ここをぬかすと、何となくの曖昧さのまま進み、どこでつまづいているのか見えてきません。

1年生の問題でも、問題文の意味を間違えて捉えたり、2年生の問題になると誤ることが多くなったりすることが大いにあるのです。

まず、1年生や2年生の問題が完璧になるようにしましょう。

そして、ただ解くだけでなく、その考え方を絵や図に表してみます。イメージできているか、理解できているか、考え方を示します。

 

⚫︎解けるけど、絵や図に表せない

→本当の意味で理解できているかあやしいです。

例えば、文章題だと、なぜその式にしたのか尋ねてみましょう。➕、➖、✖️の意味がわかっているかですね。

理解できていない場合は、教科書を遡って、絵を書きながら、もしくは、ブロックなどの物を使って読み返していきましょう。

ラムネなどお菓子でもいいですね☺️

 

⚫︎教えるとすぐに理解するけど、自分で読み取れない

→どのように問題を捉えたのか、どのよう思い込んだのか、どこでわからなくなったのかなど、聞いてみましょう。

言語力が課題かもしれません。絵を描きながら、言葉と意味をつなげてあげるとよいかもしれません。

 

⚫︎単位を間違える

→絵に表せているなら、そこに数字や単位を書き込んでみましょう。

また、文章題の例で示したように、特に掛け算の場合は、本当の意味を理解していないかもしれません。

 

⚫︎内容を忘れている

計算でない内容だと、頻繁に触れないので忘れることもあります。

思い出して、解けたらよいです。

ただ、単位換算などは、ずっと関係して出てくるので、しっかり身につけるようにしておきましょう。

 

⚫︎解き方がわからない

→一瞬でも出てきてすぐに終わった内容の場合、復習する機会もなく、わからないままになっていることがあります。

特に低学年では、時計の問題がそれに当たります。考え方が大事ですので、はじめは図や数直線を書いてあげて考え、理解を深めたら、自分で書いて考えられるように練習してみましょう。

ここでも、やはり1年生のところから、やってみましょう。

スモールステップです☺️

 

単に、“勘違いしてる”“ケアレスミス”ではありません。ですので、

「よく読んで」では、

「読んでるよー!」になりますね😅

 

2  1日1ページ

忘れてはいけないのは、個人差があります。

上記はあくまでも、一例です。

お子さんの様子を見ながらです。

何が困っているのか

何でつまづいているのか

そして、それに合わせて、手をうっいきますが、

何が合うかは、やってみないとわかりません。

だから、やることが、前進になります。

 

しかし、続けることが大事です。

ですので、最初に張り切りすぎて何ページもしないようにしましょう。

1日1ページです。土日はお休みと、メリハリを付けるといいですね😀

そして、その1ページを丁寧にします。

絵や図で表して説明できるようにしてみることです。

そして、間違えたところの復習に時間もかかります。

このように、1、2年生を十分にしてあげるとよいでしょう。

 

春休みでは、毎日しても1年生の分も終わらないでしょう。

 

新しい学年になっても、少しずつ毎日1ページずつです。

学年の宿題もありますが、積み重ねです✊🏻

 

そして、1、2年生が十分にできれば、3年生にステップアップしてみましょう。

夏以降になるかと思います。

 

6年生で、もう卒業しちゃう!と焦るかもしれませんが、4年生までの復習に辿り着くといいですね。焦らず、続けてみましょう。

高学年の分を諦めろと言うのか!?

ではなく、4年生までの内容で、5、6生の問題が解けるからです。

そして、基本的な大事なことですが、

その子にとって、何が大切か

その子にとって、何を身に付けないと今後困るか

 

ここを見失わないようにしたいところです。

お家の方は客観的に、そして、お子さんの気持ちに寄り添って☺️

学習面はしんどいけど、自分から賢くなりたい!と前向きで、そして、自分のよさを理解しているお子さんもいます。

自己肯定感が下がりやすくなりますので、難しいことではありますが、自分のよさに気付けて、自分で認めらるようにしてあげたいものですよね😊