ぴかぴかの1年生 先生の視点から

遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

これってモンスターペアレンツ?

モンスターペアレンツと一時話題になっていましたが、最近はこの言葉自体をあまに耳にしなくなったように思います。

とは言っても、気にされて遠慮されているなと感じることもあります。このブログをのぞいてくださっている方々も、気にされてる方が多いのかなと思います。

職員室では日頃モンスターペアレンツという言葉は、あまり耳にしませんが、“それ、やばいな、、、”という感じのことは多々あります。

どんな内容になると、“それ、やばいな、、、”になるかを知ることで、「これくらいなら別に大丈夫なのか」と安心してもらえたらと思います。

 

下校・放課後まで学校の指導範囲だと思っている

これが、よくあるパターンです。学校は、学校内に関しての指導です。

登下校や放課後についても、安全に過ごしてほしいので指導はしますが、門をくぐってからが学校です。

例  スマホのトラブル

お家の方が買い与えているのです。お家の方とルールを決めるなど、お家の方の管理となります。

トラブルが起こった時に、学校で対処する、指導して解決させるのが当然のように思われている場合がありますが、学校で必要なものではないので、そこまで関与できません。

例 下校中のトラブル

下校中のトラブルをよく訴えてこられる方もおられらます。文科省からも出ているのですが、登下校はお家の方の責任となります。

例 放課後

下校は放課後にあたりますし、スマホも放課後が多いですね。それだけなく、近所で遊んでいてのトラブル、ご近所トラブルなんかも学校に連絡がくることもあります。

 

下校中のトラブルの具体例

※プライバシーのために、少し内容を変えてお伝えします。

お店の敷地内に勝手に入って遊び、物を壊した子たちがいました。

お店から電話があり事情を知り、お店に駆けつけました。謝りました。子どもたちへ聞き取りし、やったことを何度も確認して、事実をお家の方にお伝えしました。すると、

・今までも登下校は見てきた、注意もしてきた、でも、聞かない

・ここにも見守り隊、足りなければ先生が立ってくれないのか

・いつも、いつも親だって見に行けない

・家に帰るまでが学校ではないか、学校の仕事ではないか

・何かあったと言って、学校は電話一本かけるだけで、謝りに行けと言うのか、だいたいどこの店で誰かもわからない

→登下校についてはお家の方になります。

・ちょっとのぞいたり、ちょっと立つだけできないのか、5分くらい立つとか、そこからのぞいているとか

・地域委員もちょっとしか見ていない

・立ち当番を決めたりしないのか

→地域委員さんに相談してください。登下校はお家の方や地域でのことになります。とやかくは言えません。

・うるさい親だと思われたら困る

・他の学校は先生がみまわってくれていると、他の保護者も言っている

→管理職に伝えておきます

 

そもそも

・器物破損、不法侵入ということに対する意識が低い。相手に迷惑をかけてしまったという意識よりも、「私が大変」に変わっています。もしかしたら、警察に直接連絡されていたかもしれない。その時も「学校が」と言うのでしょうか。

・自分の子ども。言うことを聞かないなら、学校なのでしょうか。心配ならば、毎日手を引いて連れて帰るしかないのです。他力本願になっています。

文科省から、「登下校は保護者」と出ています。

また、少し愚痴っぽくもなりますが

・他の保護者の目は気にするが、学校には言いたい放題なのか、、、

・「少しのぞいて」と言われても、全員を帰らせるために対応をしているのですが、、、分身の術はつかえません。「5分くらい立って」と言われても、お茶もトイレも行けない状態で会議や研修、保護者対応がはじまることも。休憩時間のない教員にとって、5分は大きな時間なのです。一部分でしか見れてないのですよね。

 

このようなことが学校側の見解となります。

 

学校と家庭をすっぱりわけて知らんふりではない

とは言っても、ここからは学校、ここからは家庭と、わけられるものではないことが多いのも実際です。

スマホ、登下校、放課後問題にしても、家庭とは言いながら、すっぱり切り離せません。なぜなら、子どもたちの生活はつながっているからです。学校の友達や放課後の友達、それらの関係はつながっているからですね。

ですので、何もかも知らないと言っているわけではありません。

しかし、

「学校がやって当たり前」

「学校がやってくれない」

「学校が何とかして」

このスタンスで向かわれると、いわゆる、

“やばっ”となります。

「力をかしてほしい」

「家ではこうしているが、どうしたらよいか」

など、家庭でもしているがどうしたらよいかという相談は一向に構わないのです。

 

頼もしいお家の方

心強いお家の方もまだまだおられます。

下校中のトラブルが起こった時に、何人かを引き連れて再現しながら帰り、話をじっくり聞き、みんなにもお話してくださったお家の方もおられました。違う一件で知ることになったのですが、そんなことがあったとは。

横のつながりがなく、何でもすぐに学校に連絡の時代に、貴重な存在です。学校側が知らないだけで、このように対応してくださっている方々もおられるのでしょう。

また、ご近所にご迷惑をかけた時には、遊びに来た友達も合わせて一緒にお説教してくれたお家の方もおれらました😁

この、2件ともかなり大変だったかと思います😅

本当にナイスです👍

他にも、、、

朝、お家の方が二人の小さい子たちの手を両手に引いて登校されていました。あれ?下にもお子さんいたっけ?と思っていたら、どうやら、同じ登校班の子たちを連れてきてあげていたのです。しかも、毎日です。「かわいいんですー」とにこやかに☺️

「自分たちでよりよく」という意識で、損得なしに動いてくださっています。学校側としても、登下校、放課後のことだから当たり前とは思わず、やはりありがたいなと思います。

 

このように具体的に見て行くと、「あ、、そこまで気にしなくても大丈夫なんだ」と安心されるかと思います。

学校側は、お家の方のご協力あってこそと思って感謝しております。もちろん、敵対心があるわけでもないのです。

お子さんのよりよい成長を学校もお家の方も願っていることは同じです。ですので、過度に、「何か思われないかな」と遠慮なさることはないです。先生も24時間営業の何でも屋さんではないと頭に入れておいてもらえたら大丈夫ですよ😃