ぴかぴかの1年生 先生の視点から

どの学年でも、そしてお家の方もみんなその年の1年生です。遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

学校の様子がわからない 話してくれない!

園では、送迎時にお話しする機会があったり、連絡帳で1日の様子を知ったりできたかと思います。

小学校に入り、様子がわからず急に不安になられる方もおられます。

また、子どもの、一部の情報のみで「そんなこと!」と、感情が揺さぶられる方もおられます。

 

しかし、そんな時こそ大人としての対応です。

子どもと違うのですから、経験も豊富です。

どしっと構えて、成長を見守る姿勢が必要ですね。

 

子どもによって、おしゃべりな子、なかなか話さない子、それぞれです。

なかなか話さないとしても、低学年であれば、機嫌良く家で過ごしていれば大丈夫です。

ぷんぷん怒って帰ることや、ぐちぐち愚痴を言うことがあるかもしれませんが、時間が経ったり、おいしいご飯を食べたりして、すっかり忘れているようなら大丈夫でしょう。

(高学年や中学生になれば、隠すということが出てくるでしょうから、じっくりと様子を観察することが必要になるかもしれません。)

 

そういった時に、自分が知りたいから、気になるからと、あれこれ聞いていくと、わざわざ思い出すことになり怒りを長引かせたり、大事な部分は言わずに自分の怒りの部分だけ話してしまうかもしれません。

そして、あれこれと余計な心配ごとが増えてしまうのですね。

更には、お家の方が我慢しきれなくなり、話を聞いてやってほしいと連絡帳に書かれ、

本人同士、仲良く遊んでいるにも関わらず、

警察のような事情聴取が始まり、

謎の

「ごめんね」

「うん、いいよ」

で終わります。

 

様子を見るというのは大事ですね☺️

子どもたちは、気持ちを切り替えるという方法を、知らず知らずのうちに身につけているのです。

その機会を学びと捉えられるかどうかですね。

 

もちろん、様子を見て、怒りや落ち込みが長引いている場合は、話を聴いてあげるとよいでしょう。

 

 

 

 

丁寧な字になるかがわかる 塗り絵

低学年ではよく塗り絵をします。

待ち時間に使えるからです。

1年生のひらがなプリントの絵も、塗り絵になっていることが多いです。

 

大人の塗り絵が一時期流行りましたが、やってみるとあまり深く考えず黙々とできる作業なので、自然と集中してストレス発散にもなりそうなのです。

 

子どもたちも同じで、ほとんどの子が塗り絵に集中します。

しかし、この塗り方が様々ですね。

ぎゅぎゅと濃く塗れる子、

ささーと塗って終わる子

男子女子の差は感じません。

案外、ちゃきちゃきしている女の子が後者ということも多いです。

ぎゅぎゅと塗る子は、上手い下手ではなく集中してますね。

ささーっと塗ってしまう子、そして、終わった子がいたらそれにつられて終わってしまう子は、やはり、“書く”という場面で、ちゃちゃーと済ましてしまうことが多い印象です。

鉛筆をゆっくり動かすということができにくいようです。

よって、なぞったり、文字を丁寧に書いてマスターするということが苦手だったりします。

 

ですので、持ち方含め、色塗りの仕方も指導していきます。あの手この手で丁寧に取り組めるようにしていきます。

繰り返していくと、次第に上達していくものです。

努力家の不器用さんは、文字の上達までに時間がかかったりもしますが、塗り絵では、楽しんで上達していきます。そして、その丁寧な努力を継続することで、1学期終わりには随分と文字も上達するものです。

しかし、ささーっとやって、「はい、できた!」というタイプの子は、鉛筆を走らせてしまいますし、本人があまり意識していません。例え文字が書けていても、手を添えて一緒に書くなどして、じっくり取り組むということを体感させていくことも必要です。

 

特に1年生は、褒めれば褒めるだけ伸びます!!

今がチャンスです!!

 

一年生 入学後の月曜日 渋ってませんか?

はりきって入学し、緊張と戸惑いの中1週間過ごして迎えた初めての土日。

月曜日の朝はどうでしたか?

土日にしっかりと休息し、早く寝られたでしょうか。

まだまだ体が小さく大人とは違います。

大人でも寝不足では不機嫌になったり、意欲がわかなかったりするものです。

スムーズに登校するためにも、早く寝るのが鉄則ですね!!

 

行きたくないなどの渋りが出てきていても、様子を見てあげましょう。

休むのではなく、一緒に登校したり、おまじないをかけてあげるお家の方もおられます。

 

休み時間らしい休み時間がなかったり、知らないお友達ばかりだったり、勉強も思っているのと違ったり😅

何せ、張り切って入学したものの、ずっと椅子に座るという試練が待っていたわけですからね💦

今は、

“みんなで”

“待つ”

ということが多いですが、慣れてくると、自由に動ける時間と場所が増えてきます。

生活科で学校探検をしたり、迎える会があったりと、楽しい方もら増えてきます😄

 

とにかく今は、慣れるまでに疲れもたまりますので、お家でゆったりと過ごさせてあげることです。

そして、繰り返しになりますが、早寝です☺️

暑くなってきました!お茶の用意を

先週初めは涼しくて、水筒のお茶をたくさん残して帰ってきたお子さんも多かったのではないでしょうか。

 

正直、入学式翌日は、怒涛の時間の流れの上、涼しかったこともあり、お茶を飲むよう声をかけることも忘れるくらいでした。

子どもたちからも、

あついー!

のどがかわいたー!

などの声も上がらないほどでした。

なんなら、寒くて、そちらの方を何度も訴えかけられるほどでした。

 

しかし、先週半ばには、天気もよく一気に気温が上がりました。

半袖の子もいるくらいです。

 

そんな中、水筒を持ち物にしているのですが、お茶が減らなかったからか、持ってきていない子がいました。

そのお子さんはコップを持ってきており、お兄ちゃんと飲みに行くようにお家の方から言われてたようです。

1年生は、慣れの週ということもあり、まだチャイム通りに動かないこともあります。

休憩時間も、45分の授業後というよりも、やることに合わせたり、子どもたちの様子に合わせてとったりしています。

ですので、教室の外に飲みに行くというのは、慣れていない1年生にとっては、難易度が高いでしょう。

 

お家の方は、お茶飲み場があるから水筒は必要ないとお思いかもしれませんが、持ち物に書かれているのには、何かしらのわけがあるわけです。

学校によって異なるかと思いますが、

・朝は用意されていない

・朝は熱い

・混雑していることがある

などがあるかもしれません。

また、暑い時は休憩時間でなくても、少しお茶飲みタイムをとるかもしれません。

しかし、水筒を持って来ていないと、お茶飲み場まで飲みに行かなければなりません。

・我慢するか

・時間に遅れるか

暑い時は、我慢させるわけにはいきませんよね、、、

そして、暑くなくても飲みに行けなかったという言葉が独り歩きしてしまうことも、、、

そういった流れを理解して下さる保護者の方ばかりではないのです。

 

また、水筒のお茶が減っていないと、中学年になっても、声をかけてくださいと言われることがあります。

確かに、1年生くらいだと、初期の頃はいつ飲んでよいのかわからないので声かけをします。しかし、その内、暑くなると、声をかけなくても、飲みだすし、授業中でも飲みたいと言い出します。

喉が渇いたら飲みます。

そして、気になるならお子さんに毎朝声をかけてあげてはどうでしょうか。

また、家にいる時に身につくようにしてあげてはどうでしょうか。

・ご飯の度に出してあげている

・喉乾いてない?と、いつも聞いてあげている

こんなことはないでしょうか。

 

お家の方が何もしなかったら、お子さんはどうするのか観察してみてはどうでしょうか。

そこに何かヒントがあるかもしれませんよ😀

 

学童の子が増えた!働くお母さん増加

ここ十数年で、学童に行く子が増えてきています。

お家の方が働いており、子どもだけで留守番をしなければならない場合に預かってもらう放課後保育です。

地域によって、呼び方は様々かもしれません。

地域によって異なるかとは思いますが、今では、クラスの半分、もしくは、それ以上は学童に行くという感じになっています。

 

そして、今までは、入学後4月くらいまでは、お休みの子が多くいました。

特に、給食が始まる前までの午前中授業では、お休みの子が大半で、学童に行く子が少数でした。

全部休みとはいかなくても、子どもが日によって入れ替わり、全体としてそのような割合でした。

 

しかし、今は、お休みする子が数人になりました。

それも、入れ替わりで連続していません。

正職員で働く方が増えてきていることを感じます。

 

学童には春休みから通っており、クラスの半数ほどが知り合いになっています。

園が違えば仲良しまではなっていませんが、学童に通っているか質問した時、意味が理解できず、返答があやふやな場合、

○○さんはもやで!

と、他の子がしっかりと認識してくれています。

 

入学後の、数日間は思っていた勉強という勉強はできない状態(かばんの用意、トイレの確認、下校の準備などで)なので、退屈になってしまいます。

早く帰りたい!という子は今までもいましたが、早く学童に行きたい!

という声も聞こえるようになりました。

 

学童は、学校が終わりほっとくつろぎたいところ、再び異なるルールにのっとって集団生活する場ですので、帰りたくなる子も出てきます。

一方、集団で遊ぶのが好きな子にとっては、外遊びなどがあり楽しんでいます。

合う、合わないが出てきやすいです。

初期の頃は、友達が帰るのを見て、自分も帰りたくなり泣いたり、勝手に帰ってしまうなんてこともありますが、次第に慣れてくる子もいます。

 

しかし、今ではクラスの大半が行くわけですから、昔ほど、学童が特別という感じは、子どもの中では薄まってきているかもしれませんね。

 

内科検診 服を脱がないといけない?

学校の内科検診で服を脱がさないでほしいという要望が出てきて、その対応に苦慮している学校があるようです。

 

そのような内容は、地域でそろえることが多いです。なぜなら、「隣の学校は」と比べられるからですね。

 

医者の盗撮が、、、などを理由に要望していることもあるようですが、もはやそれは事件ですよね。

検診うんぬんの問題ではないですね。

 

正直、学校側からすると、ご家庭で個別に病院に行ってほしいところです。

検診一つ、1時間、その人にとっては、数分かもしれません。

しかし、そのために

・打ち合わせ、共通理解

・時間調整

・書類配布、回収、名簿に並べ替え全員揃ったかの確認、記入内容の確認、記入漏れの人の返却と回収

・お便り配布

・検診時の指導

・ほぼ1日、養護教諭が忙しくなるので、けがや病気の対応が担任になる

・終わった子から教室に戻るが担任は検診対応で教室に不在のため、自習準備、トラブルなどが起こることも多々、その処理。

・記録と転記

歯科検診の記録では、歯科助手のようなことをする学校もあります。

・記録の返却、回収

 

ざっとこんな感じです。

もちろんですが、ここに時間をかけている分、他の業務はストップします。

 

話がそれましたが、検診です。

見てもらうのはお医者さんです。

確かに思春期の子たちにとって、同姓でも恥ずかしいと思うかもしれません。

医者でも養護教諭でもないので本当にそれが必要なのかまではわかりませんが、気をつけをしてお辞儀した状態で背骨を見てくれたりしているので、服を脱ぐことは必要となります。

昔と異なり、他の子に見えないよに仕切りをつくってくれています。

 

お家の方がどういう状況を聞いているのかわかりませんが、学校も大人数の中、できる限りのことをしています。

そして、必要なことらしいです。

お医者に見てもらうことは、大事なことですよね。ならば、そちらを伝えてあげることが第一ではないでしょうか。

自分の身体を大事にする必要なことなのだと

大人でも一緒ですよね。

 

理由を明記した文書と共に、“タオルを持ってきてもよい”ということを記し、子どもにも伝えるという地域もあるようです。

服ではだめなのでしょうか。

大事なことは、

“自分の身体をしっかり見てもらうこと”

 

対応に目がいって、一番大事なところが論点になっていない話題だと感じます。

 

 

 

あれこれわからない!先生に聞く?

新学期が始まりました。

新しい学年になりわからないことが出てくるかと思います。

特に、第一子のお子さんで1年生の場合、あれこれ不明なことが出てくるかと思います。

 

連絡帳で書くのか、電話で聞くのか、こんなことを聞いてもよいのか、、、

考えますよね。

今回は場面ごとに、先生に聞くのかどうかを、ずばりとお答えしていきます。

(あくまでも個人の考え方です。)

 

1  宿題これだけ?→聞かなくてよい

1年生は連絡帳を書けないので、お便りなどで知らされることもありますが、やっていないプリントがあればそれをしてくるということで提示されることもあります。

また、子どもが連絡帳をきちんと書いているのかわからないこともあるでしょう。

宿題を忘れたら、学校でするか翌日持って行くかになります。

ですので、1日くらい忘れたところで大きく困ることはありません。

そして、続けて忘れるようであれば、特に低学年であれば、学校から連絡がいくでしょう。

ですので、何が宿題かわからないと連絡をする必要はありません。

学年が上がれば、忘れる子が固定して、休み時間にしていて、毎日ほぼ休み時間が宿題という子もいます。

お子さんが当てはまるかは、宿題をしている時間や、連絡帳や連絡袋を見れば、だいたいの様子はわかるでしょう。先生に聞かなくてもわかるものです。

 

2 時間割→聞かない

連絡帳に翌日の予定を書いて帰る学校では、連絡帳を書いてこない、書き忘れということで、学校に連絡される方もおられます。

これは、お友達に聞いてほしいですね。

ところが、今は連絡網がなく、お家の方同士が連絡交換していて繋がりがあるのかにもよるので、難しいこともあります。

学校に自分で電話をかけて聞いてくる子は、立派だと思います。そこまでできたら、大したものですし、いい勉強になりますね。ですので、これなら、まだよいでしょう。

また、学校に行かせて、書かせるお家の方もおられます。これも、自分でさせよう、身につけさせようという、お家の方の思いが伝わります。

 

しかし、他力本願になられて、例えば、チェックしてもらえないという方もおられます。この考えでは、いつまでも、どんなことでも、人任せになってしまいそうですね。

そもそも、チェックするもしないも、それぞれに理由があります。ですので、そうしているのです。

書くのが面倒くさい、忘れたら嫌ということで、筋トレと言って、全部持って来る子もいます。お家の方も知っていて、笑っておられます。ある意味たくましいです。

書かない、書き忘れるということは、そういうことをして、工夫してカバーしていくということです。

 

3  学校行事などの日程→公式文書が出るまで待つ

お仕事の関係などで早く知りたい気持ちもわかります。

しかし、それをクラス全員が聞いてきたらどうしますか?

それを、先生が全員に対応しますか?

そういった目線で考えるのも一つの基準になりますね。

 

4 持ち物

これであっているのかな?ということであれば、それを持たせたらよいでしょう。

違っていてもそれで大丈夫なこともありますし、もし困ること不都合なことがあれば、連絡がいくでしょう。

材料であれば、その教科の教科書を見ると参考になりますよ😀

 

 

聞く前に考えること

1 子どもを通じて聞けないか

内容が子どもを通せるものであれば、子どもが聞くのが一番です。

なぜなら、自分に関することだからです。

聞く勉強にもなります。

お家の方が直接聞くと、せっかくの勉強する機会が奪われてしまいます。

 

2 自分都合で聞いていないか

これを全員が聞いて学校はまわるのかを今一度考えてみてください。

何かしら理由があってそうしています。

その主張や尋ねごとは、結局自分都合になっていないでしょうか。

 

3 聞かなくてもどうにかならないか

絶対でないことは、何とかなることが多いです。また、先生に子どもが指導を受けても、それも勉強です。

先回りして、何でもお家の方が聞いてあげて、力はついているのでしょうか。

何かあれば、学校から連絡がいくでしょう。

また、そもそも普段から様子を見ていたら聞かなくてもわかることがあります。

たまに、知らせてくらたらよかったのにと言われる方もおられますが、リュックの中を見たらすぐに分かるようなことです。また、ご自身のお子さんの性格や特徴を分かっていたら、容易に想像がつくこともあります。

 

 

では、

聞くべきことは?

絶対なのは、身体に関することです。

身体に関することは遠慮なく聞きましょう。

また、最近様子がおかしいという場合なども学校の様子を聞いて相談しましょう。

 

聞くことがだめなことではないです。

取捨選択が必要ということですね