お願いしたい時にどのように書けばよいか、こんなことをお願いしてよいかなど、迷われる方もおられるかと思います。
そこで、2つ例に挙げ、書き方の案を出しました。
そして、基本的な考え方をまとめてみました。
1 忘れ物をして帰るので声をかけてほしい
家に持って帰らないので、声をかけてほしいというお願いに関してですが、これはうっかりすることもあるということを前提に考えた方がよいです。
そして、これは、お家で対策するのがベストかと思います。
あまりにも忘れるとわかっているのなら、
・家でもう一つ用意しておく
・代わりのものを翌日
・付箋を筆箱など見えるところに貼る
という具合になります。
お家の方がお子さんの特徴をよく理解して、手立てをうってあげていることごよくわかります。
しかし、あまりにも完璧にしようとして、付箋をありとあらゆるところに貼られている子もいました。
これは見るだけで圧倒されます。
また、何がなんだかわからなくなります。
先生にお願いしたら、早くて楽だと思いますが、これはなんの解決にもなりません。
そして、挙げ句には、できなかった時に
“先生が見てくれなかったから”
になります。
手立てをうっても解決しないなら、これは、忘れ物をして帰るということは一つの事象にしか過ぎないということかもしれません。
根本は何が原因かを考える必要があります。
そして、そのことを先生に相談するのがよいでしょう。
“忘れ物を毎日のようにして帰ります。他にも○○など気になる点があります。学校でも気になることがありましたら、ご連絡いただけたらと思います。お手数おかけしますがよろしくお願いします。”
という具合です。
すると、先生も同じように気になっていることがあれば相談日を設けるでしょう。
そうでなければ、
“様子を見ていきます。”
などの返事になるかと思います。
その後、やはり気になるようであれば、連絡がくるでしょうし、そこまで気にならないのであれば連絡はないかもしれません。
家でも気にしているということが伝わればよいのです。
しかし、中には、就学相談などを受けていたり、検査をしているにも関わらず、とにかく
見てほしい
声をかけてほしい
という要望だけの方もおられますが、それはやはり難しいですね。
学校は基本、一斉です。
困っているのを見つけたら手助けできることもありますが、毎回毎回気がついたり、個別に声かけすることは状況的に難しいのです。
まさに、根本の解決につながらないです。
2 給食の量を少なくしてほしい
これは、自分の気持ちを自分で言えるようにする練習と考えたらよいです。
ですので、連絡帳に書くよりも、言い方を教えてあげるとよいでしょう。
とは言っても、お家の方が考えると、大人の言葉になり、翌日には言えなくなってしまいます。お子さんの言ったことを、先生に話したらよいことを教えてあげましょう。
言えないのであれば、その状況が続くということです。
どちらかですね。
しかし、給食がネックで登校渋りが出そうであれば、連絡帳に書いてあげるのも一つです。
その場合は、
“自分で言うように伝えましたが、まだ自信がないようです。少し聞いてもらえたらと思います。お手数おかけしますが、よろしくお願いします。”
という具合ですね。
これも、お家の方が書けば早いでしょう。
しかし、それでさ何の解決にもなりません。
自分の気持ちを伝えるという練習場面をとることになってしまいます。
お願いしたいことはさまざまでしょう。
トイレに行くように声をかけてほしいというのは、低学年にたまにありますが、これも上記のように毎回は難しいです。
そして、ほとんどは一斉になります。
また、中学年で
“お茶を飲むように声をかけてほしい”
低学年で
“鼻水がどれだけ出たか見て知らせてほしい”
などのお願いもありました。
びっくりされるかもしれませんが、どれも要は、
・一斉指導が基本となる
・お家ではない
・教育課程があり、学習すべきことが山のようにある中で、時間が限られている
ことを考えてみるとその判別ができるかと思います。
※あくまで個人の印象です。