計算カードを購入して練習している学校があります。計算カードではなくプリントで習熟をはかる学校もあります。それぞれのよさがあります。
計算カードは、算数が苦手なお子さんの助けになることがあります。繰り返し練習をして、覚えてしまうためのカードだからです。
計算カードを購入している場合、お子さんのタイプを見分けて、ぜひ、有効に活用してほしいです。
ここでは、お子さんのタイプ別に練習方法を示してみました。
・子どもに任せるとどんどん頑張るタイプ
・子どもに任せると練習しない、できない、もしくは、“している風”タイプ
タイプによって、練習方法を変える必要があります。
①任せるとどんどん頑張るタイプ
特徴
・負けず嫌い
・学力が低くない
練習方法
・タイムを計る
これに限ります。カレンダーでもよいので、毎日記録をとるとよいでしょう。
はじめは、お家の方がはかってあげるとよいです。うまく軌道にのれば、タイマーなどの使い方を教えてあげ、自分ではかれるようします。
・自分で目標設定する
目標設定が少々高く、クリアできないことがあるかもしれません。お家の方は、
・1秒でも速くなった
・答えを見ずに答えられるようになった
・誤答が少なくなった
など、昨日よりよくなった点を見つけてあげましょう。
目標設定がある程度縮まり、タイムだけにこだわっているようであれば、
・(カードの枚数を減らして)これだけは答えを見ずに言えるようにする
・誤答を5問までにする
などの、アドバイスもよいですね。
注意点
・準備運動タイムをつくる
初めからタイムばかりに目がいくと、誤りに気づかず、どんどん進めてしまいます。「5回練習したら、タイムをはかる」など、準備運動と称して、練習タイムを設けるとよいでしょう。タイムを毎回はからないことで、緊張感も出てきます。
・任せっぱなしにしない
自分で頑張れるからと任せっぱなしにしていると、間違ったまま練習していたり、持続しないことがあります。
褒められると頑張れますので、1日一回は、聞いてあげるようにしましょう。
何か用事をしながらでもよいので、耳を傾けてあげてください。
・カードの量
答えを見ていたらタイムは縮まらないです。なかなかタイムが縮まらない場合は、覚えられていないことがあります。枚数を減らして、それを何日間も繰り返した方がよいです。覚えてタイムが縮まったら、残りに取りかかりましょう。
②自分では進めにくいタイプ
特徴
①算数が苦手
②飽きっぽい
③やっているつもりになっている
練習方法
①算数が苦手
二つのアプローチが必要です。
・物を使って数のイメージをもつ
まず、ブロックや何か物を使って足し算などの練習をしましょう。
5のかたまり、そこに1.2.3.4と足されるとどうなるか、実際に物を使いながら、足し算のイメージができるようにしていきます。(引き算も同じです)
・計算カードで繰り返し練習
同時に、カードも少しの枚数から覚えるまで練習しましょう。
1 お家の方と一緒に読む(覚えるまで繰り返す)
2 お家の方が式を読んで、お子さんが答える
3 覚えたところまで自分でやってみる
というように、一緒に進めてあげましょう。
数のイメージがわかなくても、暗記力があれば、計算カードの暗記によって助けられることがあります。
お子さんによって、得意不得意があるので、練習量に強弱などはつけてください。
②飽きっぽい
③やっているつもりになっている
このタイプのお子さんは、やり方が身につくまで一緒に練習していきましょう。
一緒に読むところからはじめて、タイムをはかるようになればやる気も出てきます。後は、算数の力があるのなら、「任せるとどんどん頑張るタイプ」の練習方法と同じでよいですが、一緒について練習する必要があります。
「練習したー?」
「したー」で終わってしまうからです。
例え数枚でも、例え誤答だらけでも、「した」に括られます。カードをめくっていれば、練習した気でいることもあります。
気をつけて聞いてあげてください。
頑張りが持続するように、励ましの言葉の種類もたくさん必要です😆
足し算・引き算を手で計算していては、時間がかかり量をこなせないだけでなく、学習中に思考が途切れてしまいます。
算数が苦手でも、覚えることが苦手でなければ、この計算カードを練習することで、計算領域。カバーできます。
ぜひ、お子さんに合った練習方法で頑張ってください😄