ぴかぴかの1年生 先生の視点から

遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

準備物に注意 意外と起こる“袋問題”

小学校低学年は図工や生活、はたまた算数の学習で何かと家からの準備物が多いです。

その時に、お家の方が中心となって準備してしまうと困ってしまうことがあります。

本日はその中の一つ、“袋問題”についてです。

 

袋問題

① 袋があけられない

これはあるあるです。かた結びしてしまうと、子どもは開けられません。ほどけるようにやんわりと結んでいたとしてもです。

・いつの間にかかたくなっている

・ほどき方を知らない

このどちらかです。「できない」とやってきます。かたくなっている時には切るしかありません。

 

②袋から中身を落とす

これもあるあるです。①の逆で、袋を結ばずに持ってきている場合です。大きなものだと、自分のロッカーに入らない場合があります。結ばずに袋を横にしてロッカーの上に置いたり、共有の棚に置いたりすると、中身は簡単に落ちます。しかも、記名されていないと持ち主はほぼ見つかりません。

 

③帰りのことを考えていない

持って行く時はランドセルに入れることができても、帰りは入れられないことがあります。汚れる場合や袋より中身が大きくなる場合です。

例えば、図工の砂場遊びセット。

学校で、洗って乾かして持ち帰ることはできない場合が多いでしょう。大勢いたら洗うことが難しく、汚れたまま持ち帰ることになります。袋に入れたとしても、袋自体に砂が付いていたり、砂が出ないように結ぶことは難しいです。となると、ランドセルに入れずに持ち帰ることになります。ところが、行く時にナイロン袋に入れていたら、手で持ち帰りにくくなります。何も考えず、そのままランドセルに入れてしまうかもしれません。この場合は取っ手がある袋がよいのです。

他には、材料として持って行く時には入ったが、持ち帰る時は、組み立てたことにより入らなくなったという場合などもあります。これは、そこまで多くはありませんが、たまにあります。

 

袋のポイント

①開け閉めしやすい

ナイロン袋はサイズも豊富で、何でも入り便利です。しかし、開け閉めが難しいです。

今は、ジップロックのような便利な商品が、サイズも豊富に取り揃えられています。大きめのサイズを用意しておくと、何かと便利です。

ジッパー付き袋では、パチパチと少しずつとめていくタイプではなく、楽々にスライドさせるつまみがあるタイプがよいです。

どんぐりなど、こまごました物を入れるのによいですね。また、ボンドやセロテープなどの小さな道具を入れるのにも便利です。

②子どもに入れさせる

お家の方が袋に入れてしまうと、どうしても大人のやり方になります。

子どもに入れさせましょう。中身が出そうなら結び方を教える、そして、開けられるかを試してみます。

大きな物はスーパーの袋のようなものになるかと思います。一つ結びでも中身が出るのを随分と防いでくれます。一つ結びができないお子さんもおられますので、この機会に練習しておきましょう。ど

 

③用途を考える

いつ使うのか、どこで使うのか、どのように使うのかを考えるとよいです。

汚れないようであれば、巾着袋でもよいわけです。開け閉めも楽ですよね。ところが、砂場遊びセットを、布バックに入れてきたら汚れてしまいます。

そして、持ち帰りまでを考えましょう。取っ手がある方がよいのかどうかが関係してきます。

 

④袋にも記名する

忘れがちですが、何でも記名です。袋もよく落ちています。袋をなくしてしまったり、ごみになったりします。

工作の材料などが袋に入ったまま落としても、持ち主が見つからないこともよくあります。必ず袋にも記名しましょう。

 

大人なら入ればよいくらいの袋ですが、臨機応変がまだまだの子どもにとっては「されど袋」なのですね。かと言って、いつも袋について深く考えていられません。

“お家の方とお子さんが一緒に準備する”これが、一番です。日々お忙しいと、ぱぱっとお家の方が準備を済ませたてしまいたいと思いますが、学習のことを考えながら、準備も一緒に楽しんでください。