1年生の1学期では、ひらがなと、足し算・引き算を身につけることが必須です。
50音はもちろん、
つまる音「っ」
るのばす音「おかあさん」など
ねじれる音「きゃ」など
合わせた音「きょう」など
があります。そのため、ひらがなをわかっていると子でも、言葉になるとつまってしまいます。
また、文になると「はをへ」が入ってきて、さらにややこしくなります。
授業でも、一つ一つの内容を学習しますが、2時間くらいでは身につきません。
ノートに書いたり、プリントで習熟をはかります。ひらがな獲得に効果があると感じたのは、音読です。
1 音読の効果
つまる音やのばす音の書き方、ルール(のばす音は母音が入る、但しえとおは例外である)などを学んだとしても、なかなかすぐに活用できるわけではありません。実際に使ってみるからわかるのです。
しかし、実際に使うとしても、いつも間違えていては文が進められません。
ところが、音読をしていると、見て声に出しているせいか、なんとなく書けるのです。
一つ一つ、このルールでは・・・と考えて書くのではなく、雰囲気で書ける感じです。
まさに、母国語の言葉を話す時に、一々考えなくても話せるという感じでしょうか。
音読以外の言葉では、書かないことがあったとしても、そのように徐々に書き方に慣れていくことで、音読以外の言葉にも雰囲気で対応できているのでしょうね。
2 音読を効果的にする方法
覚えるまで練習します。
いくら、音読をすることでひらがなの習熟につながるとは言え、
・音読がたどたどしい
・とりあえず読んで終わり
くらいの練習では、文字が入っていません。
①すらすら読める
②スピードを上げて読める
この練習を繰り返すことで、1年生の音読は覚えられる量です。
さらに、「言葉クイズ」として、読んだところから、言葉を抜き出して、見ずに書けるか試してみるのもよいです。
書けない場合は、教科書のどこに書かれているかをさっと見つけて写すということができるかもしてみるとよいです。言葉を見つけられない場合は音読不足です。
しかし、あまりにもやり過ぎたり、詰めると、音読そのものが嫌な印象になります。
ですので、音読だけで精一杯など、まだその段階でないと思ったら、まずは楽しく読めるようにしていきましょう。
ひらがなをマスターするのに、練習プリントなどは必要です。しかし、昔からされている音読練習を侮るなかれと、子どもたちを見ていて思います。