ぴかぴかの一年生 小学校編

どの学年でも、そしてお家の方もみんなその年の一年生です。遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

公立学校での支援 通級指導教室に通うために

数回に渡り、通級指導教室についてお伝えしてきました。

しかし、

そんなによいのなら是非子どもを入らせたい!

入らせてください!

と言って入れるものではないのです。

通うまでのステップ3です。

ステップ1  先生に相談 もしくは先生から話が出る

通いたいと先生に相談することになりますが、担任の先生の一存で決められません。

ご家庭での困りごとを相談し、そして、相談を受けた先生が学校全体で共有します。

必要だと判断されればステップ3の検査となります。

担任の先生も、学級での様子なども含めて話を進めてくれることでしょう。

 

先生の方から通級指導教室の話がでた方も多いかと思います。

先生から話を出てくるということは、耳を傾けた方がよいです。

と言うのも、話を出すために本当によくよく考え、そのために時間もかけてきています。お家の方の様子も見ながら、タイミングを見計らっています。ぽっと話にあげていません。

担任の先生の独断では決めていません。

普段の様子などを学校で共有してきています。

通級指導教室に通えばのびる!

困っているのを何とかしたい!

この子のつまづきを知りたい!

このままでは、今後困るだろう、、、

など、思いを持っています。

お家の方に話をして、不快に感じられ方も少なからずおられます。わざわざそのような話を持ち出すわけです。

1年間の付き合いだと、話も出さずに見て見ぬふりで、しれーっとやり過ごすことも可能でしょう。そのような話をして、お家の方から嫌な目で見られなくても済むのです。

そんな思いで切り出した話です。

お家の方が、否定的だったり流してしまうと、はっきり申しますと、せっかくのお子さんの成長の機会を奪うことになるかもしれないと思っていただきたいです。

何度も申しますが、それほど、よく考えて話を持ち出しているということです。

 

ステップ2  子どもの気持ち

もちろんですが、お子さんも行きたいと思わないと効果が出ません。

それはそうですよね。何でもそうですが、

言われたから通うのと、

自分から、

賢くなれるぞ!

と思って通うのとでは、吸収率が変わります。

むしろ、前者はプラスどころかマイナスに動くかもしれません。

これは、学年によって説得の仕方が変わってくるかと思います。

低学年

低学年のうちは、楽しいところ、賢くなれるところと教えてあげたり、先生からどのようなことをするのか直接教えてもらうというのも一つです。

どんなところかわからないで、自分だけ授業を抜けると聞くと、不安に思うかもしれませんが、こんなことをするよーと、お試しをしてくれる学校もあるかと思いますので、相談してみるとよいでしょう。

他のお友達が通っていたら、その友達から、

ゲームするねんで!

こんなことしたで!

と、話を聞かせてもらうと、

じゃあ私も!

となりやすい時期です。

低学年ならではの、はりきり感を持たせてあげられたらいいですね。

中学年

中学年になると、周囲の目を感じるようになる時期です。同時に、できない自分にもしっかり気づくので、

その困り感を解決できる場所

今よりもよくなる場所

そのように教えてあげるとよいかと思います。

その時、できないことを示すのではなく、本人が困っていることに共感してあげることが大事ですね。

困っていることを、何と伝えてよいか、言葉にできにくい気持ちがあるかもしれません。

その気持ちに寄り添い、一緒にやっていこう!という前向きな気持ちにさせてあげられたらいいですね☺️

 

高学年

高学年は難しいですね。

プライドも出てきます。

中学年では、

できない自分を何とかしたいな、、、

できるかもしれないんだ!

と、期待も持ちます。

しかし、高学年では、できない自分を認めることに抵抗があるかもしれません。

高学年になり通い始めるということは、小学校生活3分の2をそのままの状態できたということです。

今までつらい思いをしてきたかもしれません。

隠し隠しきたかもしれません。

四苦八苦やってきた中で、現実を突きつけられるわけです。

今までもやってきたのだから、このままでいいと考えるかもしれません。

順序立てて、なぜ必要なのか、通ったらどんなメリットがあるのか、将来のことを据えて話していくしかありません。

 

このように、学年が上がると難しくなっていきます。

どうせ自分なんて、、、という自己肯定感も低くなっている可能性も高いので、余計難しくもなります。

これは、、、もしかしたら、、、と思ったら、早めに先生に相談してみましょう。

ステップ1でも申した通り、先生も様子を見ているかもしれません。はっきりしないまま進めることはできないからです。でも、お家の方から相談があると、やはりか!と確信を持って、学校で共有しやすくなります。

そして、お子さんが拒否していても、様子を伺いながら、タイミングを見ておきましょう。

やっぱり、行ってみようかな、、、

行ったほうがいいかな、、、

ちょっと気になるな、、、

と迷いが出る時期がくるかと思います。

そのときに時に再度声をかけてあげるのもよいでしょう。

通級指導教室でなくてもよいのです。

大きくなって、他のところでも何か探すきっかけになるかもそれません。

そのお子さんが、何か困ったなとなった時に、そう言えばこんな話があったな、、、と、思い出せるようにしてあげておくことも大切です。

 

ステップ3  検査

検査と言っても、診断名は出ません。というよりも、出せません。

なぜなら、検査をする先生は、お医者さんではないからです。

ですので、診断名がほしければお医者さんのところへ行くしかありません。

では、どんな検査なのか。

それは、言語や社会性、記憶など様々な観点からそのお子さんの強みや苦手とするところを見つける検査です。

どこでつまづいているのか、また、何が武器となるのかを調べるのです。

そのことにより、ご家庭での支援方法、学級での支援方法、通級指導教室での学習する内容などを考えていきます。

そして、この検査に合格?!しなければ、通うことはできないのです。

誰でも通えるわけでないということを、申しましたが、このことなのです。

合格とは、、、

一定基準より上でも下でも通えないことがあるのです。

基準より下だと、週1回の学習だけでは足りない、効果が期待できないとなり、入れないことがあります。

だからと言ってそのままほったらかしではありません。特別支援学級を見据えることになります。(もちろんですが、特別支援学級対象だったとしても、お家の方の同意なしに入ることはないです)

逆に、基準より上でも入れないことがあります。通級指導教室に通わず、まずご家庭や学級での支援の方法を考え、様子を見るということになります。

いずれにせよ、検査を受けることで、

お子さんの強みとその活かし方がわかり、支援方法を見つける手助けになります。

前回も申しましたが、もちろん、無料でやってもらえるのです!

 

このように、誰でも通えるものではないのです。

まさに、スペシャルなのです。

学校もひと昔前とは、少しずつではありますが変わってきています。