個々への対応がここ10数年ほどで、随分と手厚くなってきました。
その一つに、通級指導教室というものがあります。
以前は、地域によるのかもしれませんが、ことばの教室と言われていたこともあります。
その名の通り、発音など言葉に関して、特別にレッスンしてもらえていました。
それが、今では、特別支援教室まででもなく、でも、何かしらのフォローが必要なお子さんが対象となり、内容も幅広くなっています。
入学や進級に伴い、お子さんの発達が気になっておられるお家の方、もしくは、先生から話が出ていて気になっておられる方が増える時期かとも思います。
今回は、簡単にはなりますが、通級指導教室と特別支援教室との違いについてまとめます。
通級指導教室
①クラスに在籍
②週に1時間程度
③補習というよりも補充
④学校にない場合は、放課後他校へ通う
①クラスに在籍
これは、大きな違いになります。
特別支援学級では、その学級に在籍となります。
つまり、担任は、その特別支援学級の先生となるのです。
ですので、学年のクラスは、交流学級という形になるわけです。
②週に1時間程度
特別支援学級の場合は教科で分けます。
例えば、体育と図工は交流学級、理科は基本は支援学級だけど、実験などは交流学級、と言ったぐあいです。
通級指導教室になると週に1時間、もう少しあきがあって必要となれば2時間など増えることもあります。
発音のみのことばに関してのレッスン内容であれば、休み時間を利用して、授業をぬけずにする場合もあります。
③補習というよりも補充
算数のお直しができないから、、、漢字テストのために、、、と言った、個別補習塾ではありません。
その子に必要な力を付けるものです。
コミュニケーションであったり、文字の認識であったり、その子が身につけたら少しでも生活や学習しやすくなるための学習の場です。
1人で受ける場合もあれば、複数がよいと判断されたら、複数で受ける場合もあります。
④学校にない場合は、放課後他校へ通う
現在、通級指導教室をどんどん増やしているところではありますが、やはりまだ不足しており、一校に一つとはいっておりません。
そのため、学校になければ保護者の方の送迎の元、放課後に通うことになります。
今回、簡単に違いをまとめると記したのにはわけがあります。
なぜ、簡単にか。
それは、学校や地域、都道府県によって捉え方が微妙に異なり位置付けもおそらく異なっているだろうからです。
特別支援学級への捉え方も含めてです。
また、補習よりも補充と言いつつも、実際には、補習的な内容になることもあります。
なぜなら、それができないと、その子にとって困るからです。
はっきりと、こうだ!と出せない状況ではありますが、ざっくりとまとめると上記のようなことになります。