ぴかぴかの1年生 先生の視点から

遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

物をなくす原因

「学校から帰るたびに、ちょこっとしたものがなくなったいる」と感じられる方もおられるかと思います。物を紛失して訴えてくる子もいれば、紛失していることにすら気が付かない子もいます。

 

まず紛失する子の特徴としましては、当たり前ですが、片付けができていません。

・次のことをする時に、前のものを片付けない

・話を聞いておらず、慌てて次の行動にうつり、片付け方がおろそかになる

・やりたいことが優先されて片付け方がいい加減になる

といった様子がみられます。

特に、1年生ではゆっくりと、どこに何をしまうのか、都度声をかけてもらえます。聞いてなかったり、それを実行する力が弱いと、どんどん紛失します。

 

物がなくなる過程

例①

下駄箱の中にしまい込んでおらず、少しはみ出ている

⇩(下駄箱は混雑している)

誰かが当たって床に落ちる

人が押し寄せるので知らぬ間にけられる

棚の下やすのこの下に入り込む

 

例②

下駄箱に入れるのを忘れる

誰かが見つけてくれる

どこに入れるかわからない

下駄箱の上に置いておいてくれる

 

・鉛筆、消しゴム

例①

休み時間に慌てて遊びに行き出しっぱなしにしている

机に誰かが当たる

落ちて転がり少し離れた棚の下に入る

 

例②

生活科で探検バッグに入れて観察に出る

生活科が終わり鉛筆を出すように指示される

聞いていない

探検バッグに入ったまま

 

例③

授業中、筆箱に戻さない、筆箱とノートの間など邪魔にならないところに置かない

存在を忘れる

教科書やノートが定位置からはずれて歪み出す

教科書や肘でおいやられて落ちる

机の横にかかっている袋に入り込む

例①のように転がってどこか離れたところへ

※この場合は、特に鉛筆1本以上出している時に起こりやすい(使うたびに筆箱から新たに出してしまう)

 

赤白帽

体育後に着替える

落とす

おしゃべりに夢中で気が付かない

赤白帽がないまま片付け終える

近くの子が、自分の帽子だと思う拾う

拾った子が名前を見ずに片付ける

 

ハンカチ

例①

席で出す

給食袋、ポケットなどしまうべきところにしまわない

机の上に出しっぱなし

授業で邪魔になる

机の中にしまう

教科書など出し入れしている間に奥に押し込まれる

 

例②

ポケットに入りきらずに落とす

拾われる

名前なしで持ち主に戻らない

 

一般的な例をいくつか挙げましたが、思わぬところから出てくることがあります。

 

あれもこれもは一気にできませんし、「ちゃんと片付けて」とざくっとした言葉ではわかりにくいです。

・記名

・何かをはじめる時には片付けてから

・その時に必要のないものはしまう

これをお家でも意識するだけで、随分と変わるかと思います。