ぴかぴかの1年生 先生の視点から

どの学年でも、そしてお家の方もみんなその年の1年生です。遠慮して聞けないちょっとしたことも知れば安心です。

雨の日の登校 準備は?注意点は?

1年生にとって、登校は大変なことの一つでしょう。

特に道のりが長いと、一歩一歩が重くなりますね。

ましてや、雨の日は、

・どんよりした雰囲気

・1列で歩くので友達と話せない

・リュックを背負い傘をさし大荷物

・両手がふさがる

・足元は不安定

・雨に濡れて不愉快、少し寒くなる

など、ハードルが上がります。

 

そこで、少しでも楽にしてあげたいものです。

例えば、気分を上げるために

・お気に入りのキャラクター傘

安全に歩けるように

・前の見通しがよくなる一部分だけ透明になっている傘

濡れないように

・長靴

・レインコート

・リュックカバー

濡れた時用に準備

・タオル

・靴下

 

 

このような対策はよいと思います。

しかし、ここで、一つ!注意があります。

いくら快適グッズとは言え、自分で扱えなければ、ただの邪魔なものになってしまいます。

例えば、自分で

・傘をまとめられるか

・レインコートを脱ぎ着できるか

・リュックカバーを付けられるか

 

これは、事前に練習しておきましょう。

そうしないと、自分でできなくて困ってしまいます。

雨をカバーしきれない使い方をしていたり、片付ける時に濡れてしまったりします。

・正しい使い方

・できるだけ濡れないような片付け方

を、子ども目線で教えるとよいです。

子ども目線とは、子どもの器用さや、手の大きさを考えてあげるということです。

また、靴下などを入れる際も、お子さんと一緒に準備するのがよいでしょう。

一緒に準備することで、袋はジップロックのような開閉しやすいものがよいといったことに気づいたり、どこに入れておくのが扱いやすいかがわかったりします。

扱うのはあくまでも子どもです。

お家の方が準備すると、どうしても大人目線になってしまいますので、時間はかかりますが、一緒に準備して、

雨でも大丈夫!濡れても大丈夫!

といった安心感も持たせてあげましょう。

 

安全に、そして、少しでも快適に登下校できるようにしてあげてください☂️

 

 

給食が始まりました 好き嫌いが多いけど

小学校で何が楽しみかという問いの中に、「給食」は、いつも上位です。

小学生→給食とうイメージでの憧れでしょう。

しかし、一定数、好き嫌いが多いため心配にしている子やお家の方もいます。

今では、給食時間後に残って食べるということはほぼないでしょう。

特に、コロナ以降、給食終了ぴったりで残すという学校もあります。

その場合は、食べられるけど食べるのが遅いという子は残さざるを得なくなります。

食べるのが苦手な子は、少し気が楽になるかもしれません。

とは言うものの、毎日のことです。

それが憂鬱で学校に行きたくないという子も、今ではまれですがやはりいます。

他の子が食べきっている中、自分は食べられないという思いを持ってしまうからでしょうか。

苦手なものを避けて配膳してもらうことはあまりないでしょうから、給食を目の前に、じっと見つめている子もいます。残せるとわかっていても、目の前にあると、自分のものになってしまうからでしょうか。

 

苦手なものがあるのは当たり前です。

給食を楽しみにしている子や、早く食べ終わる子も、苦手なものがらないわけではありません。

早く食べ終えた子たちに聞いたところ、ほとんどの子は、やはり苦手なものはありました。それを聞いて、給食を苦手とする子たちは、意外な顔をしていました。

そうですよね。

給食をもりもり食べている🟰好き嫌いがない

と思います。

しかし、そうではなく、苦手なものがあっても挑戦する、食べきるという習慣が身についているかどうかの違いなのですね。

食に対する向き合い方でしょうか。

 

毎日の給食を憂鬱に思っていると、それだけで、毎日の学校が億劫にな要因となってしまいます。

ですので、少しでも挑戦する、食に対して前向きになるようにしてあげたいものですよね。

発達的に課題があり、好き嫌いが激しい子がいました。

お家の方は、お子さんのことをよく理解して、適切な支援を、その時々で行っていました。本を読んだり、その講演会に行って学んでおられました。

食に対してもそうでした。

その時には、おかわりするくらいもりもり食べていたので、偏食があったとは到底思えないほどでした。

どのように克服したか教えていただきました。

まさに、毎日し続けることは容易ではないないことでした。しかし、それを継続したのです。

根気ですよね。そして、その根底には、お子さんを思う気持ちでしょう。

克服できるのですね。

 

そこまで克服できないにしても、何かしらのアプローチで少しは変われることを、そのお家の方を見て感じます。

もちろん、皆同じではないのですがね。

 

少しずつでもよいでしょう。

お子さんが、給食を億劫に思い、そのせいで学校が楽しくなくなっちゃうくらいなら、何かしらの手立てを考えてあげてはどうでしょうか。

 

 

 

就学相談を受けたあと

就学相談を受けているにも関わらず、その先に進まれない方がおられます。

最近では、発達課題やその支援などについての情報も多く、意識が高く、前向きな方も多い印象です。

しかし、年によってまちまちな感じがします。

それは、特別支援級入級人数や、入学式リハーサルへの参加率でだいたいその年の様子がわかります。

年によって違いが出る理由はわかりません。

周りに支援を求めて活用されている方がいると、情報が入りやすくなったり、敷居が低くなっていくのか。

学校でも、特別支援級や通級に通っている子がいたり多いと、子どもたち自身の意識もやはり違いますね。それが、通常となり、なんなら、自分も通いたいとなってくることもあります。

 

当然の話になりますが、就学相談を受けているにも関わらず行動に移せず入学した子がその先、なかなか進まないことが多いのは、意識がある方はすぐに行動されているからです。

早い段階でなんとかしたい

と考え、

早い段階で手立てをうった方がよい

とわかっているからです。

 

逆に、行動に移せない方は、お家の方の感情が立ちはだかっています。

この感情を変えるのがすぐにはいかないからです。

たまに、お家の方自身が進めていく力が弱い場合もあります。

この、感情面が変わるのは一体いつか。

こちらは、アプローチをかけ続けますが、それは、大概、子どもが何かしらのアクションを起こしだし、お家の方がどうにもこうにもいかなくなったという場合が多いです。

トラブルが多いなどでは、動かないですね。

相手のせいにでき、逃げができるからです。

・宿題時間に暴れる

不登校

こういったところでしょうか。

 

また、様子を見てからという方もおられます。

しかし、様子を見なくても発達検査をして何かしらかかった場合は、様子を見なくても、すぐに支援をお願いした方がよいです。

なぜなら、いざ支援を受けようとしても、学校で会議にかけたり、時間調整をしたり、すぐに通うことができないからです。

そして、就学相談に上がっている場合、

学校では大丈夫!

と、劇的に変化することは少ないです。

心配しながら様子を見ている時間がもったいないです。

「先生にはご迷惑をおかけしますが、、、様子を見ます。」

と、恐縮される方もおられますが、迷惑をかけている相手は、教師ではなく、子どもです。

子どもが困り、スムーズにできずに、必死で頑張っているのです。

 

そして、その困りが爆発した結果が、先ほど上げた、爆発や不登校ですね。

 

今回は、やや強めの言い方になっているかと思います。

しかし、それだけ、毎日長い時間見ていると、子どもが可哀想なのです。お家の方のプライドか、偏見か、わかりません。

でも、その被害を受けているのは子どもなのです。

・授業時間 5時間、6時間 苦痛な時間を過ごしている

もし、自分が〇〇語などの全くわからない講演会に6時間、毎日座って聞けと言われたらどうですか?

そして、周りはうなずいたり、笑ったり、意見しています。

どうでしょうか?

・頑張って授業を受けているのに、成績表に1や▲ばかり

初めてもらう時に泣く子もいます。それが、学年が上がると泣きません。もう、諦めているのでしょう。自分はできないのだと。

・友達となぜだかいつもトブルになってしまう。そして、自分だけがいつも怒られる。なぜか、わからない。

・すぐに、かっとなってしまう。あとから、何て自分はダメなやつだと落ち込む。友達も自分のことを怖がっている、嫌っている。

どうでしょうか?

これでは、日が経つにつれ、よくなるどころか、自己肯定感が下がるばかりです。

 

さらには、子どもへの理解度が、夫婦間でも異なります。それが、また余計に適切な支援のストップにもつながるのです。

お母さんが進めていきたいと思っていても、お父さんが反対しているというケースがあります。

これは、いつも側で、宿題を見たり、トラブルを聞いたり、様子を見ているからです。

子どもの困難さを肌で感じているからです。

しかし、あまり関わりが日常的にないと、

根性がない

頑張りが足りない

と逃げてしまいます。

「自分も小学生の時そうだった」

「自分も小学校の時は苦手だった」

「でも、今はこうして働いている」

これは、結構決まり文句ですね。

しかし、逆に、

「自分も子どもの頃に、友達関係で苦労した。

だから、この子には、、、」

ということもあります。自分が苦労したからこそ共感してあげられるのですよね。

 

お母さんが、お父さんを説得し、ようやく入級に進めていけることになったとしても、大きな壁が立ちはだかります。ラスボスは、お父さんのお母さんです。義母に当たります。

特にそういった時代だったのでしょうね。

 

通級指導教室は、特別支援級とは違い比較的敷居が低く、お家の方も決断されやすいです。しかし、支援級になると、ぐんとハードルが上がります。

入級対象の方が、通級も拒否するのは、そこにいくと、入級へと勧められるのではないかと考えておられるかもしれません。

 

いずれにせよ、支援を受けるか受けないかは、お家の方の権限になります。しかし、その支援の権利は子どものものであるのです。

とは言っても、色々と不安があるかと思います。

見て見ぬふり、逃げていると一言で言えるものではない葛藤を抱えておられる方も大勢おられるでしょう。

しかし、あえて強く言わせていただいたのは、ただ一つ、可哀想、そして、子どもには将来が待っているのです。

今の支援が、将来につながっているのです。

そう考えると、今の葛藤より、大切にすべきことは何か、いまいちど考えてみてほしいです。

ぜひ、先生に相談に向かってほしいです。

不安や心配を聞いてもらったらいいです。

何かしらのアクションを起こせるのは、他でもないお家の方です😊

 

 

 

名前はありますか? 靴にも名前を

なぜだか、入学式に靴が入れ替わるのはあるある出来事です。

 

初めて使う下駄箱ですので、子どもは、園と同じ感覚で靴をとってしまいます。

というのも、下駄箱に書かれた名前の上の段を使うか、下の段を使うかが異なることがあるからです。

また、単に名前を見ずに大体の場所や似たような靴を見つけてとってしまうからです。

帰る時に、お家の方が一緒に下駄箱を確認してくだされば大丈夫でしょうか、子どもだけで取らせにいく方が多いです。

 

自分の靴を履けば違和感があるかと思うのですが、1センチ程サイズが違っていても、しかも小さくなっていても履いて帰ってしまいます。

 

また、靴の履き間違えは入学式だけだはありません。

休み時間や授業、そして学童など、間違える場面はたくさんあります。

 

間違えた靴を翌日も履いて来ていたら下駄箱で探せますが、そうでなければ、子どもに見せて聞いただけでは気づかないのです。

学年だよりなどで知らせることとなります。

 

とにかく、何にでも名前です。

子どもは自分のものと気づきません。

1年生に限らず、体育後に、シャツが落ちていることもあるのです。

 

もう一度、この土日に名前のご確認を😃

通学路 練習しましたか? 学童の子こそ必要

放課後預かり保育(学童など地域によって呼び方は様々)の子たちも、今日は下校ということがあります。

 

いつもと違う、初めてということで、迷子になる子が出てきました。

みんなが慣れてきている中、初期の頃に集団下校を練習せずにきてしまったことが関係しているよう思います。

初期の頃は、時間をかけて丁寧に確認したり、先生か保護者が付いてきたり、迎えも多かったりで、至れり尽くせり、手取り足取り状態でした。

しかし、みんなが慣れてきて、それぞれが帰れるようになってきた今、少し大人の手から離れてきています。

 

友達について行ったら全然知らないところに来ていたということもあります。

知らない親切な方が、連れて帰ってくれたという知らせもありました。

また、兄弟とは時間が違うので

“一人で帰るんだよ”

という言葉通りに集団下校せず一人で帰ってしまったり。

いつの間にかいなくなっていたので、

“どこいった?!”

と大騒ぎです。

そこまでいたはずなのに、大人数が一斉にそれぞれの集合場所に移動するので、ふらっといなくなっても気づかれにくいのです。

 

学童に今まで行っていて、初めて帰る場合は近くまでお迎えに行くか、一人でも帰れるか練習することが必要ですね。

行きの風景とも違いますし、帰る友達が違えば、一人で帰る距離も変わります。

まして、お迎えに来てもらってては、なんとなくは知っていても、細かい道まではあやふやなこともあります。

例え一人になったとしても、家に無事辿り着くよう、学童の子は、今特に確認が必要です。

嫌なことはない? 子どもへの禁句

学校のことが知りたくて、困っていることがないか知りたくて、

楽しかったことは?

嫌だったことはない?

と、あれこれ聞きたくなる気持ちがあるかと思います。

嫌だったことはない?

と聞かれると、

えーと、嫌だったことは、、、

と、何か答えるために探してしまいます。

そして、忘れていたような、大して嫌でもなかったことを、とりあえず見繕って答えてしまいます。

すると、お家の方が、根掘り葉掘り聞いてくるので、それに適当に答えるしかなくなってきます。

 

と、ここまでは、想像しやすいでしょう。

だからこそ、

楽しかったことは?

と聞くという方もおられるかと思います。

しかし、楽しかったことを聞かれても、

子どもは、

うーんと、、、

となります。

なぜなら、今を生きているからです。

歳をとるにつれ、先のことや過去のことを考えだすでしょう。

小さい子は、前、楽しかったこともなかったのごとく、今に夢中です。前のことなんて、知らないーという感じですね。

今、これしてるんだから、ほっといてくれという感じの時もありますね。

うーんと、、、

と言われると、楽しくなかったのかなと心配になる方もおられます。

そして、子どもはその様子を見て、楽しいことがないのはだめだと思ってしまうのですよね。

友達できた?

も同じです。

友達ができないとだめだと思ってしまいます。プレッシャーです。

休み時間何してた?

も同じです。

絵を描いていた

読書していた

と答えると、

一人で?!

と聞いてしまったり、そういった表情をしたり。

友達がいないのかと心配になり、親の不安な様子が伝わります。

休み時間に一人で過ごすことが悪いと感じてしまいます。

しかし、大人もそうですが、毎日毎日、誰かに聞いてほしいほどの楽しいことは、そうそうないのではないでしょうか。

 

もちろん、すごく楽しかったことはしっかりと刻まれています。

そんな時は、自分から言ってくれるかもしれません。それを、根気よく待つのも、大人の仕事ですね☺️

友達ができているかの心配は大きいですよね。

これは、個人差があります。

根掘り葉掘り聞くよりも、お子さんの特徴を適切に把握してあげることが大切です。

今、友達がつくりにくくても、たくさんいなくても、大きくなって、気の合う友達が1人でもつくれるとよいですよね。

しかし、人間関係づくりが特性として苦手な様子を感じるなら、支援が必要かもしれません。

ですので、その点は先生に相談して、適切な支援を小さい時期から受けることが今後のことを考えても重要です。

 

いずれにしても、根掘り葉掘りよりも、様子を観察する、お子さんの特性を適切に、そして客観的に理解しようとする方が重要に感じます。

 

聞くよりも、ずっと難しいことですよね。

草花 持って帰っても捨てられる

校庭などで、桜の花びらや実や、草花をお土産にしてもいいよーと言うと、皆、嬉しそうに拾ったり摘んだりします。

ところが、何人かは、

「家に持って帰っても捨てられるから、先生にあげる」

と言う子がいます。

確かに、実や草花を持って帰ったところで、どうしろと?!という気持ちもわかります。

しかし、その気持ちが嬉しいですよね☺️

ですので、まずは、「ありがとう」です。

そして、さて、これをどうしたものか、、、です。

カップに入れて少し飾ると、それだけで満足します。

また、ポケットに大事にしまったり。

どちらにしても、一旦受け取ってあげます。

そして、その後は、こっそり、、、でも構わないです。

あれ、どうした?

なんてことは、聞かれません。

喜んでもらえたということが嬉しいのです。

喜ぶと、次々に、、、かもしれませんが、そんな時期はいっときです。

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